イランからの絨毯をご紹介:日本人の絨毯の好みについて

府中家具の館は、絨毯の展示数は中国・四国地方最多で、豊富な品揃えです。 イランの絨毯は産地や工房ごとに特色があり、お客様がお望みのものを幅広く仕入れています。 今回は、イランより絨毯を数多く紹介してくださるハッサンさんが当店に来られました。 今回の記事では、日本人の絨毯の好みなど、普段は聞くことができないハッサンさんの話をお伝えします。

 

イランの首都テヘランのハッサンさんがこられました

ハッサンと息子さん

 イランの首都テヘランからハッサンさんが来られました。 ハッサンさんは日本滞在歴も長かかったことから、日本語が堪能で、細かい質問にも的確に答えられます。 そして、日本人の好み(色や模様)についても熟知されているので、当店のお客様も好まれるものが多くあります。

 

イランの方から見た日本人の特性や絨毯の好み

メダリオンデザインのギャッベ

シンプルな模様でより自然な色あい、水色や緑色などを好む人が多いそうです。 写真のように鮮やかな青色にモスクの天井を模したメダリオンのデザインが日本でも人気です。

一方、アメリカの方は荒々しい絵柄(ライオンが狩りをする様子など)の入っている大きな絨毯を好まれ、ヨーロッパ、ドイツでは黒い絨毯が好きな人が多いようです。 また、日本に長く滞在されていて、今はイランと日本を行き来されているハッサンさんから日本はどのように見えるのでしょうか。 その質問に対しては、「日本人はとても細かい。」「日本人は信用を一番大切にする。」という評価でした。

その細かいという要望に対して、ハッサンさんは信用第一で応えているとのことでした。

 

日本人が好む模様も絨毯に織り込んでいます

ペルシャ絨毯やギャッベには、伝統的な模様が織り込んであり、鳥・ライオン・鹿などの象徴的な動物などが織り込まれています。それだけではなく、工房によっては、

お客様の要望に合わせて模様を織り込むこともあるそうです。たとえば写真のような像ですが、イランには元来いない動物で、日本人からの要望で日本人の好きな動物を織り込んでいるようです。

 

今回の来日には新スタッフ、ベヘラッドくん(お子さん)もいっしょに

ハッサンと息子さん2

 現在、イランは夏休み中ということで奥さんとお子さんも一緒に来日されています。そして、今回の当店来店もお子さんが特別にスタッフとして同伴しています。

小学一年生でまだまだ小さいお子さんですが、絨毯愛がとても強く、お父さん(ハッサンさん)のお手伝いを一生懸命していました。また、当店スタッフが気に入った絨毯について「僕も好きだったのに!」とハッサンさんに愚痴をこぼすほど、絨毯が好きなようです。

日本は何度か訪れているようで、「イランの食事よりもラーメンなどの日本食が好き」というほど日本に親しんでいます。 将来がとても楽しみです。

次回以降、ハッサンさんから伺った、現地のことや絨毯の工房のことなどを紹介したいと思います。